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  • 2012.01.13 Friday
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「性善説」経営 vs 「性悪説」経営。あなたの会社は?

性善説と性悪説に立ったマネジメントの話がたまに話題になります。

こういう不況時は、経済環境が悪くなり、想定している以上に

売上・利益が落ちるスピードが上がってしまうので、

経営者は成長スピードを上げなければいけない・・・と、

社員の管理を強化していく傾向が強いのです。


その際に、性善説に立ったマネジメントでは時間がかかると思いがちですが、

性悪説に立ったマネジメントではいろいろな弊害が起こってきます。

○納得をしていなくても、YESという返事をするようになり、
 行動に落ちないので、成果につながらない。

○仕事を一生懸命にしているふりをするようになる。

○無駄な管理業務が多くなり、結果的に生産効率が落ちる

○責任回避型社員が増えて、新しいアイデア、パワーが生まれにくくなる。

その他にもいろいろなことが起こってきます。

要は、性善説、性悪説のどちらも必要で、バランスだと僕は思います。

いずれかの偏重型のマネジメントでは、必ず寄り戻しが来ます。

しかし、前提となるのはやはり性善説でしょう。

そして、見直さなければならないのは採用とマネジメントです。

個々人が生き生きと自ら仕事をしないという言葉をよく聞きますが、

社員が指示待ち、他者選択、他者責任・・・となっているのは、

それなりの経緯(歴史)があるということです。

その経緯・歴史は、過去に経営者が作り出してきたものなのです。


そして、もう一つの側面はどのようなコンセプトで人材を育てるか

というプランがない中で、業務量が増えたから人を採用するという

作業をさせるための人材採用を行なってきたことが、今の会社を

構成しているという場合も少なくありません。

採用のコンセプト・育成プランが弱ければ、採用時に当社に必要な

人材となり得るのかどうかという見極めが深くできるはずです。

作業ベースで考える採用が多いので、スキル偏重型の採用になり、

将来会社を背負うような人材がいないという状況になってしまいます。

こういう人材を再度育てるためにも、性悪説ではなく、性善説での

マネジメントへと変革していかなければならないのです。


「性善説」経営 vs 「性悪説」経営。あなたの会社は?

プレジデント5月10日(日) 11時30分配信 / 経済 - 経済総合
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090510-00000001-president-bus_all
■ダグラス・M・マグレガー【X理論 Y理論】

 不況で業績が悪化すると統制的な手法で組織を締めつけ、業績を上げようと試みる経営者が多くなる。一時的には業績が上がるかもしれない。ただ、長い目でみると多くの場合、従業員の士気を低下させ、組織を疲弊させるだけの結果に終わる。
 この問題を考えるうえで参考になるのがマグレガーの「X理論・Y理論」である。

 X理論とは、単純に言うと性悪説である。人間は生来怠け者でできるだけ仕事をしたくないと思っている。従って大抵の人間は統制や命令、あるいは処罰で脅されなければ企業目標の達成に十分な力を出さない。また、普通の人間は命令されるほうが好きで、責任を回避したがり、安全を望むという考えである。
 これに対しY理論は性善説である。人間は生来仕事が嫌いということはなく、条件次第で仕事は満足感の源にも懲罰にもなる。従って統制や命令、処罰だけが企業目標の達成に力を発揮する手段ではなく、やりがいのある仕事を与えれば人は自ら働く。また、普通の人間は条件次第で責任を引き受けるばかりか、自ら責任を取ろうとするという考えである。

 このようにX理論・Y理論は学者の理論ではなく、実務家の人間観を分類したものだ。マグレガーは、Y理論で経営を行っている経営者のほうが高い成果をあげていると主張している。
 確かにそれはそうだろう。信じて任せたほうが人は力を発揮する。時々悪いことをする者もいるが、それは一部である。
 ところがY理論を採用しない人たちもいる。株主や投資家だ。経営者や従業員は放っておくと何をしでかすかわからないから内部統制を導入し、しっかり監視しなければいけないという考え方はX理論に通じている。
 だが、会社のすべてなど監視しきれるものではない。内部統制は企業の足かせになっているのが現状だ。

 また、経営者が短期的な成果を追いかけると、X理論的な方向へ行きがちになる。厳しいノルマを課し、裁量は与えず、目標を達成できなかったらペナルティで追い立てる。しかし、そんなやり方をしたら会社がおかしくなってしまう。
 先日、四半期決算を始めてから日本の会社はおかしくなったという趣旨の記事がブルームバーグ・ニュースに掲載されていた。ファイナンス情報の媒体でさえそういう主張をするのである。短期的な数字にとらわれてはいけない。

 一方、長期的な成果を求めれば、自ずとY理論による経営になる。典型的なケースが2002年に日本経営品質賞を受賞したネッツトヨタ南国であろう。
 自動車は日本を代表する産業であるにもかかわらず、その販売店の就職人気は非常に低い。自動車販売に付きものの訪問営業や厳しい販売ノルマが敬遠されているのである。
 そんな業界の中でネッツトヨタ南国は皆が嫌がる訪問営業や販売ノルマを廃止する一方、既存顧客へのフォロー活動に注力した。お買い上げいただいたお客様を訪問し、車を清掃したりメンテナンスを行ったりするのである。これならお客様に喜ばれ、社員はやりがいを持って仕事に取り組める。その結果、同社は今年 1月、一月として過去最高の販売台数を更新した。

 ただし、そんなネッツトヨタ南国の経営も最初からうまくいったわけではない。Y理論のアプローチだと成果が出るまでに時間がかかるからだ。
 だが見方を変えると、時間をかければ会社を良くできるということでもある。業績が低迷すると短期的な数字を求めX理論に走りたくなるが、そこを辛抱するのが真の経営者である。
 Y理論に基づいた経営を行えば、社員のミスも出てくるだろうし、すぐV字回復ということにはならない。だが、それを承知で10年先、20年先には必ず良くなるという長期的視野で取り組むことが大切だ。
 そうすれば社員も「ここは良い会社」と感じて懸命に働いてくれるだろう。


【Douglas Murray McGregor】
1906〜1964。個人と組織の統合について研究し、独自理論を構築した心理学者・経営学者。ハーバード大学で文学博士号を取得後、マサチューセッツ工科大学等で、心理学、経営学の教授を務めた。組織の目標達成をより重視しながら個人を活用するX理論と、個人の成長や自己実現への欲求と組織目標の達成を同時に実現するY理論を提唱、分析した。主著に『企業の人間的側面』(1960)。


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神戸大学大学院経営学研究科教授
加護野忠男
神戸大学経営学部卒業後、同大学大学院博士課程修了。専攻は、経営戦略論、経営組織論。主な著書に『日本型経営の復権』などがある。

宮内 健=構成








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